Stylish Chinese SHENG

美しい盛り付けで女性に支持 お洒落な店の創作スタイリッシュ中華

濱口 裕文さん[厨房スタッフ] 濱口 奈々さん[マネージャー]


調理が見える安心のオープンキッチン

中華鍋からオレンジ色の炎がバッと上がると、「お一っ」と声が上がります。お子さんがガラスにくっついて興味津々で調理に見入ってしまい、なかなか離れないこともありますね。この炎が料理を待つ間の会話のきっかけにもなっています。「なぜ中華はこれを見せないんだろう?」と、ずっと不思議だったんです。金沢では無いですよね。こんな炎のパフォーマンスが見れたらいいなという自分の要望を、オープンキッチンを作ってこの店で実現させました。どの席からも見えるので、「わっ」と皆さん笑顔になり、喜んでいただけます。
調理のようすが見えることも、「こんな人がこんな風に作ってるんだな」と安心感につながります。自分のオーダーした料理がそこで調理され、もうすぐ出てくるのをワクワクして待っていただけます。
当店おすすめの「麻婆豆腐」をお持ちしました。三種の豆板醤を独自にブレンドしています。これを完成させるために東京で10数軒も食べ歩きました。四川風のパンチの利いた辛さですが、具と調味の両方に大豆を多く使ったコク出しをしており、花山椒の爽やかさも広がります。今は情報がいっぱいあって皆さん専門的なことも分かるようになっていらして、良かったなと思っています。

素材を活かした味わいが優しい思いやり料理

子どもの頃、父が営む店で、お金を払うお客さんがみんな「ありがとう」と笑って帰っていくのを見、「すごいな、素晴らしい商売だ」と感じながら育ちました。テレビで中華料理の炎が上がるのに驚き、「いいなあ」と憧れたりもしていました。調理の世界に進んで東京で中華料理の修業にはげみ、僕の広東料理を食べた妹が、それまで石川県で知っていた中華とは全く違うと感動してくれました。「中華がこんなに優しい味を出せるのなら、もっとたくさんの方に知ってほしい」と、以降テナント探しも含め開店を応援してくれ、今は店のマネージャーを務めています。
盛り付けにはフレンチの要素を取り入れており、例えばもう一つの名物料理「黒酢の酢豚」も、彩り野菜やソースで真っ白な皿に絵を描くように繊細に盛り付け、見ても美しい一品にしています。まろやかな酸味を出し、肉は揚げる前に4時間煮込み、箸でホロホロと崩れる柔らかさです。中華でありながら化学調味料を全く使っていません。素材を活かした料理をしたいと思っています。
女性が二人連れでもお一人でも入りやすい店を意識し、量は丁度良く食べられるようにしています。大皿料理が一般的な中華とは、そこも大きく変えています。定番メニューに加え、季節の黒板メニューもご準備し、秋にマコモタケが出てくればそんな中華の材料なんかも使っていきます。
お洒落で優しい、当店ならではの創作中華をごゆっくりお楽しみください。

Stylish Chinese SHENG

■ 住所/〒920-8205 石川県金沢市大友1-11
■ TEL/076-254-6265
■ 開業/平成21(2009)年3月
■ 業務内容/飲食業(創作中華料理)

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります