有限会社 タケル

試行錯誤と積み重ねのノウハウで丁寧な仕事にこだわる
他の業者がやりたがらない厄介な仕事を得意とする

谷口 寛さん[代表取締役]


時流に乗った反射帯の仕事が大きく伸びる

就職した溶断機メーカーが不況により希望退職を募るようになり辞職し、印刷メーカーに勤め、そこでプリントの仕事を知り、昭和62年に独立して自宅の一部を改装して始めました。その後、受注量も増え手狭になってきたことから、平成23年に現在地に移転しました。
事業内容は、ウェアのプリントを主にしています。商売を始めた頃は、Tシャツはもとよりお弁当箱や100円ライター等のプリントもしていました。その後Tシャツ等のウェアのプリントが多くなってきました。それに付随して「のぼり」、「応援用の旗」等もメインとなっています。最近になってレインウェアメーカーより、消防関係の仕事で防火服に反射帯のプリントをする仕事が増えてきています。最近では、夜の仕事関係の人の服にも、反射帯を付けることを義務付ける法律ができたことから、随分と反射帯の仕事が増えてきました。
反射帯を付ける位置は、職業によって大体決まっています。圧着プリントという方法で、出来上がっているレインウェアにプリントする方法です。特殊技術ではありませんが、とにかく難しくとても厄介なので、他の業者はあまり受けたがらないと聞いています。例えば、他の業者に当社の製品を見せて見積もりを依頼すると、とんでもなく高額な価格が出てくるそうです。(受注を断るために)。
反射帯の仕事は今後も益々増えていくと思います。海外でのテロや災害時に蛍光色に反射帯のついたウェアを見たことがあると思いますが、あれがヨーロッパ基準で今後世界基準になるようです。それに伴って、こちらでもそういう商品が増えていくことが予想され、今後受注が増えていくものと予想しています。

要望に応え、クオリティを保ち、納得いく商品を作り、納期を厳守

商売をしていく上で大事にしていることは、お客様の要望にちゃんと応える、クオリティを落とさない、納得がいくまで何度でも作り直しをする、それに当たり前の事ですが納期の厳守を徹底しています。
最近は仕事を息子に任せていく比重を増やしつつあります。息子はこの仕事を始めて10年くらい経っていますが、仕事を自分のものにするまで、試行錯誤の繰り返しと一回一回の仕事の積み重ねで覚えてきています。ただ、物作りが好きだったので、やっていくうちに自然とノウハウが身についたようです。昔は1時間かかっていたものも今では、かなり短縮できるようになっています。これぐらいでいいかと妥協するのではなく、納得いくまでの丁寧な仕事にこだわっていて、それが現在の信用に繋がってきているのだと思います。
これから私のすることは、息子に上手くバトンタッチをすることだと思っています。多様化する時代に遅れることのないような体制つくりをしていかないといけないと思っています。信用第一で、お客様からでき上がった時に喜んでもらう顔を見るのが好きで、そういう顔をたくさん見られるように頑張っていきたいです。

有限会社 タケル

■ 住所/〒920-0364 石川県金沢市八日市出町811-3
■ TEL/076-240-8826
■ 代表者/谷口 寛
■ 創業/昭和62(1987)年
■ 業務内容/印刷業

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります