寺谷内獣医科病院

呼ばれれば何処にでも往診に行く機動力ある小動物の診療所 カルテは奥能登全域

寺谷内 亮さん[院長]


ペットブームは去り、ペットも人間も高齢化

事業内容は「小動物臨床」で犬、猫の病気の予防治療等を行っています。病院は昭和62年11月に開院し、30年以上診療しています。現在は私を含め獣医師は2名、スタッフ3名の合計5名です。輪島、穴水、七尾にも動物病院が何軒かありますが、私は呼ばれれば何処にでも行くので、奥能登全域からのカルテがあります。それが大きな特徴かもしれません。珠洲市にも週2回診察に行っています。本当は55歳くらいで辞めようと思っていましたが、ありがたいことに患者さんが今でも来てくれているので、本当に感謝しています。往診に行くと「先生来てくれてありがとう」という言葉をかけてくださるので、逆に私が癒されています。ペットブームは既に去り、ペット数は減少していますが、ペットも人間も同じで高齢化しており、治療の必要な小動物の数は増えています。犬の心臓病、猫の腎臓病、白内障、ガンも増加しています。開業当時は、この地域では未だ動物に血液検査、レントゲン検査、さらに手術することが一般的ではありませんでした。犬に点滴するというだけで驚かれたこともありました。電話はかかってきますが、診察に来る人は少なかったです。電話での相談ばかりで、「診察させてください」と言うと、「車無いわ」と言われるので、それならば往診にいきますと言う具合でした。今までで一番遠くは富山県利賀村まで行ったこともあります。私の子供が幼い頃は、助手席に乗せて子守をしながら往診した事もありました。患者さんの家に行くと、お菓子をたくさんもらったりして、子供にとっても楽しい思い出だったらしいです。これからも乞われれば体が動く限りどちらにでも往診に出かけていきたいと思っております。

大事にしていることは笑顔で仕事を楽しむこと

この職場で今一番大事にしている事は、みんなが気持ちよく働ける環境を作ることだと思います。それが来院される飼い主さんたちにも伝わって笑顔が広がっていくと良いと思っています。以前コミュニケーション不足からスタッフが辞めてしまったことがあって、みんなの輪を大切にすることが大変重要だと気づきました。動物は自分で話すことができないので、弱っている動物が何をして欲しいと思っているかを考えながら接して欲しいです。私はもちろん、スタッフみんなも常に感謝の気持ちを忘れない人になりたいと思いながら仕事をしております。

寺谷内獣医科病院

■ 住所/〒926-0852 石川県七尾市小島町6-8-6
■ TEL/0767-53-1828
■ 代表者/寺谷内 亮
■ 創業/昭和62(1987)年
■ 業務内容/小動物の診療

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります