七尾花正 株式会社

花を通して活力あふれるまちづくり 愛情豊かで華やかな人生を応援したい

今井 徹さん[常務取締役]


デザインへの要望に的確に応えられる技術が鍵

今年がちょうど創業40周年。祖母が墓参り用の花の小さな商いをしており、そこから父が一代で築いた会社です。現在、小売りは5店舗展開しているほか、婚礼、葬儀の卸しも行っています。ブライダルでは式場の飾り花、花嫁さんのブーケなどもご準備しています。
近年は、葬儀の祭壇を花で飾りたいという方が少しずつ増えていて、2~3日の仕事ですのでどこまで対応可能かが差別化になります。葬儀はお客さん側も急な話のため、要望が少し反映されればというお話しが多いですが、中には、「故人が好きだったものを入れてデザインしてほしい」といったケースもあります。祭壇のデザインなど、より的確に応えられる技術が今後は必要かと思っています。
小売のうち4店舗は、ショッピングモールのテナント店です。それぞれの担当者が各店ごとの特徴を出すようにしています。SC内の花屋として求められるメイン商材は日常の花。家に飾る花や仏壇、お墓参りのお花、そしてギフトなどです。関連の雑貨まで取り揃えた店もあります。お花に関するあらゆることの総合的なフォローが求められます。  小売をスタートした20年前は手探り状態でしたが、ちょうどアレンジメントフラワーが流行り出し、フラワーギフトも出始めた頃でした。花キューピットの組合に加盟したのも同じ頃です。アレンジメントのデザインを、うちのオリジナルで作って提供している点は、特徴であり強みと言えるかもしれません。

花が身近にあると暮らしは素敵 まずは飾る楽しさを提案

今年の創業40周年を機に、経営理念を制定しました。お客さんとのコミュニケーションを深めながら、まちにしあわせと活力があふれるような、「まちづくり」に貢献する企業にしたいね、というものです。スタッフと話し合いを重ね、今後の活動の旗印ができました。なぜ花を扱っているのか考えながら日々の活動ができれば、仕事のやり甲斐にも結び付きます。
最近は「花育」に取り組む保育園もあるなど、親子で花とふれあい、花を飾ることが楽しまれる一方、花を一番買う層は女性の50~60代で、若年層はまだまだ利用が低いんです。花は飾るもの。食べたら終わりの食品と違い、買って飾ってから後に、どれだけ長くもって楽しめるか品質の差が出ます。生ものですが、独特の商品です。業界的には、花の潜在需要はもっとあると言われています。
当社が提案してきた「フラワーライフスタイル」で、花のある生活、華やかな花のある人生を送ってもらいたいと考えています。まずは日常的にかんたんに飾れるものをおしゃれに取り入れてもらうことからご提案し、暮らしの近くに花があるライフスタイルをご紹介していきたいと思っています。

七尾花正 株式会社

■ 住所/〒926-0031 石川県七尾市古府町に部37の5(本店)
■ TEL/0767-53-1222
■ 代表者/今井 富夫
■ 創業/昭和48(1973)年
■ 業務内容/生花(切花、鉢物、グリーン)販売、花束・アレンジの受注制作、冠婚葬祭花の制作納品

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります