株式会社カワテン

能登の魅力をプリントで発信して地域おこし
屋形テントからオリジナルTシャツまで製造

井田幸長さん［代表取締役］淳子さん［妻］

展示会場で出会ったTシャツプリントがきっかけ

株式会社カワテンという会社名の由来は、所在地の中島町河崎の「カワ」と、テントの製造をしていたので「テント」から「テン」を取ってつけました。事業内容は、集会用テント、ワンタッチテントの製造販売と、Tシャツ、マグカップ、トートバッグなどのプリント商品の製造販売をしています。
今から遡ること25年前、両親が運動会や集会所で使われる屋形テントの製造卸を始めたのが出発点です。私がちょうど高校を卒業する時で、長男の宿命として家業を継ぐために東京浅草橋の生地問屋へ修業という形で就職しました。就職先があまりにも居心地が良かったので、都合18年間お世話になり、5年前の平成23年8月に帰ってきました。
内心では早く帰って父の跡を継がなければと焦る気持ちもありましたが、テントの仕事だけでは先が見えないことから、違う職種の仕事を探していました。ある日、展示会場でTシャツプリントの仕事に出会い、これだと思いました。故郷の能登は地域のお祭りや行事が多いので、自然の景色や方言をTシャツなどにプリントする仕事なら需要が見込めると思って始めることにしました。また、地域の魅力を発信して地域おこしにも繋がればいいという思いもありました。妻は結婚を機に会社を退職して、専門学校で絵やデザインを学び、インターネットやウェブを作る会社に勤務して技術習得に努めました。

Tシャツ1枚から対応する妥協しない良質の商品作り

当社のプリント技術は、Tシャツが主体ですが、他にトートバッグ、コップ、時計、アイホンカバー、合皮などにも対応できます。現在、のと鉄道様とのコラボ商品が好調で、さらにコラボ企業を増やしていく予定です。Tシャツの1、2枚であればその日に作ってお渡しすることができ、30〜40枚くらいの枚数なら、1週間から10日間程で完成します。そこが、当社の一番の強みで、注文を受けてから製造して送るので、在庫を持たずに多品種の商品に対応できます。通常は、1ロット20枚から50枚ですが、当社はどのような素材でも1枚から対応できます。
これからも綺麗に縫うことを極め、商品の精度を上げ、「カワテンのテントじゃなければ嫌だ」と言われるくらいにしようと思っています。お客様に喜ばれる商品作りに取り組み、品質においても厳しく妥協しない良い商品を作っていきます。発送する際には少しでも折りたたみがズレないよう梱包にも気を配っています。積極的に各地のイベントに参加して販路を拡大し、雇用を増やして若い人の力を発揮できる会社にしていきます。