有限会社 池亀

田鶴浜の老舗割烹が提供する絶品の鍋料理
これからも正直に美味しい料理を提供

池田 哲三さん[代表取締役]


先輩の技術を必死で学んだ修業時代

創業は昭和10年、私で3代目になります。店名の由来は、水商売をするには水にまつわる「池」と長生きの象徴である「亀」を付けると縁起が良いと言われ、店名にしたと聞いています。
高校卒業と同時に料理を作ることが好きだったので自然とこの道に進みました。大阪での修業時代は朝6時に厨房に入り、鍋洗いなど下準備ばかりの仕事をしていました。職場は縦社会で、先輩に言われたことは理不尽なことでもすべてYESという時代でした。1日の間に自分の時間は寝る時間を含めて4〜5時間しかなく、技術は先輩から教わるのではなく盗むものであり、毎日、その日の献立を思い出し、先輩の技術を必死に学びました。4年目からは部門ごとに習いました。焼き場を経験し、板場を任されるようになりました。
そして24歳の時に修業を終えて帰ってきました。当時は本店だけの営業でしたが、今から16年前、能越自動車道高田インター近くにあるショッピングセンターの中に、姉妹店「凡」を出店しました。当時、市町村合併を見越し、おのずとお客様の足は七尾市の方に向くだろうと予想を立て、買い物ついでに気軽に寄れる定食をメインにした和食中心の店を作りました。

全国取り寄せ部門3位の評価をいただいた「能登牡蠣白味噌鍋」

「能登牡蠣白味噌鍋」という新商品を、平成23年に県の「産業化資源活用推進ファンド」を活用して作りました。当時は七尾市のまちおこしブームで、「能登鍋」が流行った時期でした。お客様からの「自宅で手軽に食べられる鍋はないかな」という言葉に触発され、開発に至りました。おかげ様で、『週刊文春』の全国のお取り寄せ鍋部門で、第3位の評価をいただきました。
今年1月に全国誌の『家庭画報』にも掲載したところ、大きな反響があり毎日のように注文が入ってきています。宅配は、味噌と牡蠣だけで野菜はしていません。もともと、牡蠣鍋は「土手鍋」といわれ赤味噌を使いますが、たまたま白味噌をベースにした出汁と能登牡蠣の相性が良かったことから着手しました。
商売をするうえで、「正直に行こうよ」「ごまかさないで行こうよ」と夫婦でよく話をしています。なぜなら、嘘をついてもお客様にはいつかはわかるからです。今後も、地元に必要とされる店でありたいし、今まで以上に美味しいものを提供し、サービス面でもより多く還元していきたいと思っています。また、店の評判もさらに良くして「ただ美味しかった」だけではなく、「今度何かあったらこの店を使ってみよう」と次に繋がるような創意工夫をしていこうと思っています。「お腹いっぱい」よりも、「美味しかった」と思われる方が大事かなと考えています。価格と味が合うようにしていかないと、リピーターが増えませんから。毎日修業、勉強の日々です。

有限会社 池亀

[本店]
■ 住所/〒929-2121 石川県七尾市田鶴浜町ハ23
■ TEL/0767-68-2018
■ facebook/https://www.facebook.com/ikegamehonten
[和食レストラン凡born(ぼん)]
■ 住所/〒929-2111 石川県七尾市高田町ホ部43番地ショッピングセンターピュア内
■ TEL/0767-68-8018
■ 代表者/池田 哲三
■ 創業/昭和10(1935)年
■ 業務内容/飲食業(和食料理)
■ facebook/https://www.facebook.com/ikegameborn

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります