株式会社 北陸グリーンサービス

緑に関して何でもできる企業でありたい
産業廃棄物を有効活用して世の中に貢献

松平 博之さん[代表取締役社長]


森林土木や建築工事などの技術を習得して独立

輪島がルーツ、小学校から高校まで金沢で過ごしました。高校卒業後は、東京の大学へ進学後、オープンディスプレイの開発の仕事に従事するなど全国各地で様々な業種を経験しました。
以前から北陸を緑でいっぱいにしたいという思いがあったため、25歳の時に金沢に帰郷し、森林土木や治山工事技術を習得し、他に、土木工事や建築工事、それに付随した塗装工事や外溝工事等の技術も身に付けました。元々独立志向が強かったので、昭和56年に独立開業し、翌年に法人化して現在に至っています。会社名は、北陸において緑に関することは何でもできる企業でありたいとの思いから「㈱北陸グリーンサービス」としました。
現在、主とする造園業の他に「能登ヒバ」を使った商品開発も行っています。「能登ヒバ」は石川県の県木でもあり、能登ヒバに含まれる「ヒノキチオール」という成分が、「防虫」、「殺菌」、「消臭」、「坑ウイルス」の効果をもたらすとされています。ちなみに「ヒノキチオール」は、台湾ヒノキと青森ヒバと能登ヒバにしか含まれていません。商品開発を行う際の当社のコンセプトは、能登ヒバの屑を利用して化学物質を一切混入しないで天然だけでつくるということと、これまで産業廃棄物として捨てられていたものを有効利用して別の物につくり変えるということです。他社との一番の違いは、造園工事、森林開発も可能で産業廃棄物を利用しての商品をつくるというところです。

能登ヒバを利用して次々と新商品を開発

これまでに能登ヒバを利用して商品となったものは、猫のトイレ用のペレット、アスナロアッシュ(土壌改良剤)、アスナロミストトライアルファー(環境浄化スプレー)等です。
猫のトイレ用のペレットは、県内外のペットショップ等に置いてありますが、驚くほど評判は良いです。
現在はまだ商業ペースに乗るまでに至っていませんが、ペット愛好人口も多いことから今後の販路拡大により、近い将来商業ベースに乗るものと思っています。この新しい試みは当社全体の売上高の1割以下ですが、商品の改善もされ、種類も増えて品質も良くなってきています。
今後、造園工事は減少の一途をたどることが予想されることから、この新しい部門の売上げがどんどん伸びていってくれればいいなと思っています。唯一の課題はこの商品をどうやって周知していくかです。商品のデータは良い数値が出ていますし、こんなに良い商品は他にないという自信も持っています。お金になるならないよりも、世の中に出して多くの方に知っていただき、活用していただきたいと思っています。

株式会社 北陸グリーンサービス

■ 住所/〒921-8134 石川県金沢市南四十万3-39-2
■ TEL/076-296-8118
■ 代表者/松平 博之
■ 創業/昭和56(1981)年
■ 法人化/昭和57(1982)年
■ 業務内容/公園、街路樹植栽工事の施工及び維持管理作業。能登ヒバ活用完全天然素材商品の製造・販売

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります