株式会社 ファーム白山

霊峰白山の自然の恵みを受けて美味しい米作り
地元に貢献したいという強い思いで農業を起業

清水 勇介さん[代表取締役]


「白山への感謝」が一番大きい

高校を卒業後地元の建築会社に7年、JAに7年間勤め、その後、地域のために役立てることをしたくなり、平成26年4月に耕作できなくなった方たちの田を預かって、農業をしたのが起業の始まりです。
私は「ずっと以前から何か地域の役に立ちたい」という思いを持ち続けていました。農業を志した理由は、JA職員として地域を回った時に、過疎化による農地の色々な問題を目の当たりにして、「農業をするしかない」との思いに駆られたからです。この鳥越地区は先人の方の努力もあり、県内でも米が美味しいという評判の地域です。この地域とブランドを守っていきたいと思っています。そして平成27年4月に、㈱ファーム白山という会社を立ち上げました。白山麓という地域を世間に広めたい、白山麓の美味しいお米を少しでも多くの人に食べてもらいたいという思いを社名に込めました。私達は白山の恵みで仕事が出来ており、水も気候もそうですが「白山への感謝」が一番大きいです。
事業内容は、地主さんが賛同し離農してくれた18haの田を借り、米の生産から販売までを一貫して行っています。また田は毎年増えています。コシヒカリ、ゆめみずほ、もち米の3品種を栽培しており、中でもコシヒカリをメインとしています。米は昼夜の寒暖差があればあるほど美味しくなります。ここ旧鳥越村は中山間地で、県内でも寒暖差の大きい地域です。さらに水も霊峰白山から雪解け水が絶え間なく流れてきますので、水不足の心配がなく美味しい米作りに適した地域です。
米作りで苦心するところは、自然が相手なので全てが思った通りにならないところです。欲しい量を採ろうと思えば、肥料を与えればいいのですが、与え過ぎると稲穂が多く付くので味は落ちます。気象条件が重なって上手くいかないこともあり、肥料の量の加減や種類を考慮して対応していくところが難しいところです。稲刈りは稲穂の色と天候をみて判断し、刈るタイミングが遅れると品質が落ちるので早めに刈るように気をつけています。

旨い米に仕上げるには奥が深い精米技術が必要

精米は、業務用精米機で作業をしますが、ダイヤルの微妙な圧力の加減が食味を大きく左右することから、経験が必要になってきます。ちょっとでも糠(ぬか)があると食味が下がり、下手な扱いをすると糠(ぬか)と米の旨みの層を削ってしまうことが分かりました。この圧力の加減次第で味の出来具合が決まります。実際、精米は「精米技術屋さんに習いにいくといわれている程奥が深い」ことがわかり、ここが美味しい食味の出し方の難しいところだとわかりました。最近になってやっと精米のノウハウが身につきお客様に喜んでいただけるレベルに達したと感じています。
全国には美味しい米を食べたことのない人がまだまだ沢山おられるところがあることが最近わかってきました。そういう人達に是非、ここ旧鳥越村で採れる美味しいお米を食べてもらえるよう、ホームページを立ち上げ、PR体制を確立して広めていきたいと思っています。

株式会社 ファーム白山

■ 住所/〒920-2372 石川県白山市瀬木野町62
■ TEL/076-272-1411
■ 代表者/清水 勇介
■ 創業/平成27(2015)年
■ 業務内容/農業

※業務内容や商品等はねっとわーく発行時から変更されている可能性があります